有料老人ホームでの食事の援助の大切さ

有料老人ホームに入居されている高齢者には、食事の提供だけではなく、食事に関わる細かなケアも大切です。高齢者は、消化液の分泌低下や歯の損失、味覚や臭覚などの感覚機能の低下など、さまざまな体の変化から栄養や食生活上の問題点が発生します。このため有料老人ホームでは、入居している高齢者に安心して過ごしてもらうために、食事の援助を考慮した対応が必要となるのです。具体的な食事の援助方法は、咀しゃくなどのさまざまな機能低下の状態によって、食事形態を工夫することが必要となります。十分な栄養上の配慮をして、保存状態が万全の食材を使って食事を提供しても、高齢者の食欲を損なうようなことがあっては台無しです。ところが食事の介護に際して、早く、上手に、きれいに、という介護者の意識が先行してはいけません。食は健康的に生活を送るためにあります。

そして食事は食べさせられているのではなくて、高齢者自身のペースで食べることによってこそ身になるのです。食べやすさの工夫は、おもに調理方法などによって高めることが可能になりますが、食材の選択も見逃すことのできない重要な要素になります。特に、介助される高齢者の身体の状況や障害の程度によって、食材の選択や調理の仕方の工夫が重要です。例えば、飲みやすくするために料理の形態を最初から流動食として調理をしたり、食材をすりおろして使ったり、できあがった料理をミキサーにかけたりという工夫が大切です。誤飲をできるだけさけるためには、むせることの少ない食べ物や食べ方を心掛けることが必要です。特に、酸っぱいものやみそ味などはむせやすい食べ物なのですが、食べたがる場合には注意が必要です。食事への欲求が高齢者の生命を支えて、身体の健康状態を健全に保ち、寿命を形成する土台になります。有料老人ホームは、高齢者への食事の代行ではなく、生活の質を高めるための施設なのです。生活の援助という業務がチームワークだとすれば、高齢者もチームの一員だという考え方が大事です。高齢者にとって大切なことは食べやすい食事であることと、高齢者の食事に対する嗜好を尊重して、献立や調理方法に工夫をこらすことです。

料理の味については、それぞれの好みもありますが、香りや舌ざわり、歯ごたえ、料理の盛り付けの状態など、食事の食べやすさに配慮を十分に行うことが必要なのです。有料老人ホームでこれからの人生を過ごしてもらうため、高齢者に満足のいく食事を提供することが大切です。

Write a Reply or Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*